お子さまの進路設計を考える、すべての保護者のみなさまへ
旺文社

Best wishs for my daughter and son.

interview

特別授業

  • share:
  • Facebook
  • twitter
  • LINE

これからの時代は「言い換え力」が必要になる? 桜木建二さんに聞く「学び」の意味


偏差値30台の高校生達を数々と東大へ導いてきた『ドラゴン桜』の桜木建二さん。桜木さんは、受験のテクニックだけでなく、独自の子育て論も発信し続けています。そんな桜木さんに、学びとは何か、成果が出ないときはどうすればいいか、東大を推し続ける理由などをお聞きしました。

Profile
桜木建二

弁護士

桜木建二さん

(さくらぎ けんじ さん)
桜木法律事務所の所長を務める東大卒弁護士。前作「ドラゴン桜」では私立龍山高校に「特別進学クラス」を創設して担任を受け持ち、平均偏差値36の高校生を相手に勉強のノウハウを伝授して東京大学へ現役合格させるまでのストーリーを描いている。続編となる「ドラゴン桜2」では、前作の10年後を舞台とし、東京大学合格者がゼロとなった龍山高校を再建するために理事に就任。「東大進学クラス」を設置し、最新の勉強方法を取り入れて東京大学への現役合格を目指すストーリーを描いている。Vtuberとしても教育論を展開中。

▼ドラゴン桜チャンネルはこちら

https://www.youtube.com/channel/UC3mm_8VUTwXyHXFkGV_GbYA

01
interview

これからの時代を生き抜くために、「知識を応用させる力」を身につけよう

──2020年の入試改革も控えている今、受験に対して不安に感じる保護者の方・受験生も多いかと思います。

桜木さん まず、入試改革後に問われることは何かといったら、「これからの不透明な時代を生き抜いていくための学び力」だ。それをふまえて、「学び」とは何かを考えていこう。

学びというのは、1対1のものではない。例えば「〇〇が起きた年号を答えよ」といったような、答えが決まっている1対1の問いは、「学び」とは言えない。それは単なる暗記だ。

では、入試改革で問われていく「学び」とはなんなのかというと、「知識を応用させること」だ。応用力とは、「言い換え力」とも言える。言い換える力があれば、一つの知識を別の具体にも応用できるんだ。なぜその力が求められていくのか? その理由は、世の中で起きること全てにおいて、「全く同じ出来事」は二度と起きないからだ。

今後世の中は、今まで起きたことがないような問題に次々と遭遇していくだろう。そんな時代で生き抜くためには、知識の暗記だけでは太刀打ちできない。それに、人間が覚えられる知識量には限界もある。暗記は人間よりもAIのほうがよっぽど得意だしな。AIのほうが得意なことは、わざわざ人間がやらずに済むようになるだろう。知識を応用する際に、最低限の知識量は依然として必要になるが、膨大な知識量があれば未知なる問題を解決できるというわけではない。だからこそ応用力・抽象力が必要になるんだ。

ただ、学問全体に面白さを見つけるのは難しい。例えば、「数学って面白い!」と学問そのものに面白さを見つけられた人は具体的な進路を考えやすい。学問に面白さを感じる人間は、受験勉強に困ることもないだろうしな。だが、そんな人間はほとんどいない。学問そのものに面白さを見つけるよりも、「人」に対して面白さを感じるほうが簡単だ。今や研究者もネットで発信していることが多い。本やインターネットの記事から自分が面白いと思える人を見つけて、その人が教えている大学を目指すと受験勉強のモチベーションは上がるだろう。

桜木先生2

02
interview

「漠然とした努力」には意味がない? 毎日細かく目標設定を!

──では、どのような努力が必要でしょうか?

桜木さん 俺が常々感じるのが、受験勉強に限らず資格取得やダイエットなどでも、漠然と努力する人があまりにも多いということだ。漠然とやっていることは努力でもなんでもない。雰囲気に流されて「やっている風」になるだけだ。「ダイエット中」と言いつつも、寝る前にお菓子やカップラーメンを食べてしまう人は多いんじゃないか?

当たり前だが、それでは成果は出ないし、成長もできない。成果を出したければ、漠然とした努力をせずに、細かく「やること」を決めろ! 例えば、受験勉強だったら「今日はこの教科書の何ページから何ページを終わらせよう」、ダイエットだったら「腹筋を20回しよう」など、やり始める前にその日に達成したいことを細かく設定する。

その際に、いきなり「この教科書1冊丸々終わらせる」、「5キロ痩せる」などの困難な課題を設定しないことだ。すると、「漠然とした努力風」な時間を過ごさずに、今日やらなければならないことを進められるだろう。何をどう勉強するのか、この1時間でどういう学力を身につけたいか等の計画がなかったら、どんなに優秀な人間でも効果的な学習を進めることはできない。

さらに、問題に取り組む際には、その問題の裏にある、類似問題を全て解けるようになろう!と思って取り組んだほうがいい。さっき、「学び」とは「知識を応用させること」だと言ったな。それはつまり、ある一問を見たときに、それにまつわることを類推できるようになるということだ。そうした学び方が身につけば、取り組んでいるまさにその一問だけではなく、類似問題が解けるようになる。

桜木先生3

03
interview

海外進学を考える前に、「伝えたいこと」を考えよう

──日本の大学への進学だけではなく、海外の進学を考える方もいると思うのですが、海外進学についてはどうお考えですか?

桜木さん 「これからの時代に英語はマストだし、英語を喋れるようになりたいから海外へ進学したい」と言う人は多いが、英語を話せるようになったところで「伝えたいこと」がなければ使い道がない。大切なのは、「海外に行くこと、英語を話せるようになること」ではなく、「何を伝えて何をしたいか」だ。

今後はテクノロジーの力で、今よりもっとスムーズな同時通訳・翻訳が可能になる。そうなったときに、ただ他言語を話せるだけでは意味がない。だから、自分の伝いたいことがなんなのかを考える癖をつけたほうがいい。

だが、海外進学には「孤独になれる」というメリットはあるだろう。海外進学で得られる、自分と向き合って孤独の時間を耐える経験、ゼロベースで人間関係を築いていく行為には価値があると言える。

桜木先生4

04
interview

「やりたいことがない人間は東大へ行け!」の真意

──桜木さんは、常々「東大を目指せ!」と発信されていますが、どうして東大なんでしょうか?

桜木さん 東大以外の大学や、大学進学以外の進路を否定しているわけではない。大学入学後に明確にやりたいことがある人は東大じゃなく、そのことができるところに進めばいい。それはなにも大学という形だけには縛られないだろう。あるジャンルでの探求を極めたら、「この人はこれに詳しい人だ」と認識される。

ただ、やりたいことがない人間は東大に行ったほうがいい。その理由は、東大は日本でトップの大学だからだ。「1位」というのはどのジャンルにおいても、「その座を勝ち取るために努力をした」という証明になる。その証明があれば、卒業後にも「この人に何か頼むと努力をして完遂してくれるだろう」という信頼を得られることになる。

人間関係をゼロから築いていかなければならないときには、何か他者から信頼される要素が必要になる。特に、ビジネスにおいて求められるのは、「努力できる人」か「詳しい人」の二択だ。特にやりたいことがなかったら、「努力できる人」という評価を得られる自分になってみないか。

東大受験はやみくもにやっても合格できないだろう。だが、東大は、適切な努力をしたら合格できる大学だ。

漫画『ドラゴン桜』、『ドラゴン桜2』だけでなく、Youtubeチャンネル(URLは下記)では、どの参考書を使えばいいか、この教科はこう学べ、など東大合格のための細かいテクニックや考え方について発信している。『ドラゴン桜2』では、「受験生の親のあり方」についても詳しく伝えている。ぜひチェックしてみてくれ!

ドラゴン桜チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC3mm_8VUTwXyHXFkGV_GbYA

桜木先生1
< - - - - back to the list

この記事を書いた人

up to top